侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の「台湾現代史三部作」の第一部に当たる作品。候作品には欠かせぬ李天祿(リー・ティンルー)の人生を正面に据えて描く。李天祿は日本統治下の台湾で、布袋戯の人形師の子として生まれた。天祿が8歳の時、母が世を去る。続いて祖父も死に、天祿は継母のいじめに耐えながら育った。やがて、人形劇の腕前を認められ、旺来の布袋戯劇団で働くことになった…。
台湾 カラー【みなみ会館】
(ウチ好み度:2.5)

一つ言える事は、ウチがこの映画を見るに若かった…。
学校の帰りに何の予備知識もなくタイトルを見て“戯夢人生”を“夢(妄想)に戯れる人生”かぁ〜と想像して映画館に入った自分が恥ずかしい。
もちろん艶やかな話どころか日本植民地時代の台湾を舞台にした人形師の人生を描いたものやってんもん。
それまでは“作った映画”しか見た事がなかったウチにとってこんな“自然な映画”は始めてやった。
正直、細かい内容はちゃんと覚えてないねんけど決してどんよりした映像じゃなかってん。
それが良かったと思う。それが侯孝賢監督の素晴らしさなんやろね。
お陰で、これをきっかけにあらゆる国の映画を見るようになってんもん。(その頃はロードショー系はアメリカ映画か日本映画の上映がほとんどやったから、それ以外の映画を見ようと思ったら単館系でないと見れへんかってん)
記憶が曖昧やけど、その時“侯孝賢監督特集”やったんかなぁ、続けて同監督の『冬冬(トントン)の夏休み』も見たしね。
年を重ねた今もう一度、ちゃんと見たいなぁ〜。

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