レスリー・チャン、レオン・カーファイ、マギー・チャンら製作当時の香港オールスターを集め、ウォン・カーウァイ監督が挑んだ剣戟アクション。武侠小説に題材に、カーウァイが野心的なストーリーを生み出した。殺し屋の元締めをする「西毒」のもとにやって来る男女が、それぞれの辛い愛の過去を語り、彼らの運命が西毒のそれと重なっていく…
香港 カラー【みなみ会館】
(ウチ好み度:2)

何度、見てもストーリーがこんがらがってわからへん(泣)
セリフの多いうえに言い回しが凝っている為、頭で考えようとする。
ウチにはすっと入ってくる映画ではなかったなぁ。
自然と映画に入って行くのではなく、無理矢理『集中せなアカン』って自分に言い聞かせてた部分があったもん。
でも、映像もドイルならではのセンスが光っているし、アクションのコマ撮りもしんどいけど、カーウァイ&ドイルの作品と思えば納得できる…。
まぁ、単純な話「ウチ好みの作品ではないなぁ」っていう事やね。

そうそう、忘れられへんのがのパンフレットが1000円もしたっていう事。
金額の問題というより「1000円のパンフを作る程の大作かぁ?」って感じ。
しかも、変に大きいねん…。
とりあえず、記録としてパンフレットを買うようにしてるので『こんな持ちにくい大きさで、1000円のパンフなんか作らんといてよう〜』って心の中で文句を言いながら買った。
映画の内容より、このパンフの方が印象に残ってるかも…(苦笑)
30年代の北京を舞台に、『オペラ座の怪人』を基に描かれたラブストーリー。…10年前。人気役者ソン・タンピン(レスリー・チャン)と、財閥の一人娘ユンエン(ウー・チェンリン)は愛し合っている仲だったが、格式を重んじるユンエンの両親は、2人の仲を許そうとしなかった。無理矢理引き離される2人。絶望したユンエンは発狂し、タンピンは死んだと噂された…。旅回りの一座が辿り着いた劇場で起きたかつての美しく哀しい恋物語が語られる。
香港 カラー【朝日シネマ】
(ウチ好み度:3.5)

とくにレスリー・チャンのファンという訳ではないねんけど、友だちと「とりあえず…」的気分で観に行っってん。
それが!ボロボロ泣いてしまった。
結構、ベタなストーリーに弱いねん。
分かってても泣いてしまうって感じ・・・。
そう、「ベタなストーリーやねん」って後からは軽く言えるんやけど、映画に入ってしまったらそんな客観的なコメントは言えへんやん。
しかも、レスリー・チャンの甘い歌声はせつなさを増し、涙を誘うねん、これがっ。
ベタなラブストーリーが好きな方には見逃せへんと思うよ。
アメリカのラブストーリーに比べ、アジアっていう所に親近感がわく感じがする。
この映画好きやけど、あの涙を覚えてるからDVDは買われへん。。。

ふと気になった事→1930年って日本では昭和5年やった。日本の昭和5年を舞台にしたラブストーリーって観た事あるんかなぁ。分らんなぁ〜。
DVD コロムビアミュージックエンタテインメント 1996/12/01 ¥3,990
公開時にその斬新な感覚で若者に大評判となったウォン・カーウァイのエポック的作品。
香港の雑踏のなかで1つの恋の終わりと、1つの恋の始まりがシンクロする。登場人物は2人の警官と、謎の金髪女性に風変わりな女の子。前半はダークに後半はポップに、鮮やかな切り返しで展開する香港の重慶マンション周辺を舞台にした、ある二組のカップルの出会いをめぐるドラマ。
香港 カラー【朝日シネマ】
(ウチ好み度:4.5)

ウォン・カーウァイの作品を映画館で始めて見たのがこれやったなぁ。
『いますぐ抱きしめたい』『欲望の翼』が公開された時がどれ程注目されていたのかわからへんけど、この作品は結構みんなの感心は高かった事は覚えてる。
と言っても、今程アジア映画の新作をTVで取り上げる事はなかったので、雑誌とかでよく見た気がする。
金城 武が日本でドラマ活躍するのはこの作品から3年後…。

この作品の何が良いって、ウチにとってはフェイ・ウォンが歌う「夢中人」に尽きる!
ストーリーに関しては…、せやなぁ当時のウチは「香港映画ってアクションものだけじゃなくこんな空気感の映画もあるんやぁ」っていう衝撃は受けたけど、DVDを買って再び見てみると「ふ〜ん」って感じの感情しか残らんかったなぁ。
でもやっぱり、彼女の曲の出だしには同じくヤラれたけどね(笑)
ホンマ、ヤラれるよ!
何度も言うけど、フェイ・ウォンの曲がなかったらここまで好きにならんかったやろし、ただのだるい映画になってたと思う。
『恋する惑星』に「夢中人」あり!
そうそう、邦題も気に入ってるよ。なんか可愛いやんっ。
しかし、ウチの中でウォン・カーウァイ作品は後にも先にもこの作品のみやなぁ、DVDも買いたいって思ったものは…。
DVD コロムビアミュージックエンタテインメント 1999/10/21 ¥3,990
ドキュメンタリー出身のベトナム系フランス人、トラン・アン・ユンが初めて劇映画に挑戦した作品。
1951年のベトナム、サイゴンのある資産家の家に、10歳の少女ムイが奉公人として雇われて来た。その家には優しい女主人と根無し草の旦那、三人の息子たち、そして孫娘を失って以来二階にこもりっきりのお婆さんがいた。ムイは先輩女中に教えられ、一家の雑事を懸命にこなしていく。そして彼女は、ある日長男が連れてきた友人クェンに恋心を抱く…。
フランス・ベトナム カラー【朝日シネマ】
(ウチ好み度:5)

初めてトラン・アン・ユンの作品を映画館で見た時は「なんて瑞々しい映像を撮る監督さんなんやろう」って思った。
ベトナム、と言えばホコリっぽいイメージがあったんやけどそんな事はなく空気が澄んでたよ。
そりゃそうやろう、後でパンフを読んだらフランス・パリ郊外のセットやってんて…。
でも、ウチ的にはこの映画の世界が家の中(+ちょっとした近所だけ)っていうのが逆に良かった。

淡々とした日々を綴ってるようで、ちゃんと変化あるねんなぁ。
ちょっとした表情、シーンに心が奪われる。
そして何より、ご飯が美味しそう!
出来上がってお皿に盛り付けられたものより、出来上がるまでの調理してる過程がめっちゃ美味しそうやねん。
料理をするシーンであんなに新鮮さを感じさせる映像を撮れるのってやっぱり、ドキュメンタリー出身やからなんかなぁって思った。
今まで3本の作品を見たけど、これが一番好き。
脚本家・作家の朱天明(ジュー・ティエンウェン)の自伝的原作をもとに幼い兄妹が祖父の住む田舎で夏休みの数日を過ごし、様々な人々との出会いと体験を綴った物語。次々と並記される幾つもの挿話は微笑を誘い、ひと昔前の日本にも似た自然や風景は陽光と郷愁をたたえている。
台湾 カラー【みなみ会館】
(ウチ好み度:2.5)

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『戯夢人生』を見た後に続けて「この作品も見ておこうかな」って軽い感じやったけど、見て良かったぁ。
それまでアメリカ映画、日本映画、香港映画くらいしか見た事がなかったので、こんな“普通の日常”を撮った映画があるんやぁって事を知った作品。
最初は、どうしても「何か大変な事が起こるかも」って“作られたハプニング”を待って構えてる自分がいたけど気が付ついたら肩の力を抜いて見てた。
人のダークな部分も見せつつ、人にやさしい映画やったね。
非日常を求めるだけを理由に映画館に足を運んでたらアカンなぁって思ったよ。
だって、こういう映画を映画館で見た事がなかったらTVで放送しててもチャンネルを変えてたような気がするもん。
とてもまとまりがあって深みのある作品やったので、機会があればまた見たいなぁ。
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の「台湾現代史三部作」の第一部に当たる作品。候作品には欠かせぬ李天祿(リー・ティンルー)の人生を正面に据えて描く。李天祿は日本統治下の台湾で、布袋戯の人形師の子として生まれた。天祿が8歳の時、母が世を去る。続いて祖父も死に、天祿は継母のいじめに耐えながら育った。やがて、人形劇の腕前を認められ、旺来の布袋戯劇団で働くことになった…。
台湾 カラー【みなみ会館】
(ウチ好み度:2.5)

一つ言える事は、ウチがこの映画を見るに若かった…。
学校の帰りに何の予備知識もなくタイトルを見て“戯夢人生”を“夢(妄想)に戯れる人生”かぁ〜と想像して映画館に入った自分が恥ずかしい。
もちろん艶やかな話どころか日本植民地時代の台湾を舞台にした人形師の人生を描いたものやってんもん。
それまでは“作った映画”しか見た事がなかったウチにとってこんな“自然な映画”は始めてやった。
正直、細かい内容はちゃんと覚えてないねんけど決してどんよりした映像じゃなかってん。
それが良かったと思う。それが侯孝賢監督の素晴らしさなんやろね。
お陰で、これをきっかけにあらゆる国の映画を見るようになってんもん。(その頃はロードショー系はアメリカ映画か日本映画の上映がほとんどやったから、それ以外の映画を見ようと思ったら単館系でないと見れへんかってん)
記憶が曖昧やけど、その時“侯孝賢監督特集”やったんかなぁ、続けて同監督の『冬冬(トントン)の夏休み』も見たしね。
年を重ねた今もう一度、ちゃんと見たいなぁ〜。
「奇跡」「純愛」「生と死」「秘密」など韓国ラブストーリーの典型的キーワードが詰め込まれた一作。家具職人の兄とカーレーサーの弟が、同じ日の同じ時刻に事故に遭い、ともに昏睡状態に陥る。1年後、弟だけが意識を回復するが、彼には兄の魂が宿っていた。兄の妻は、状況がつかめないまま、弟からの求愛に応じるように…。「最愛の人の心が宿った別人を愛せるか?」というテーマがひしひしと伝わってくる。
韓国 カラー【シネリーブル梅田】
(ウチ好み度:3.5)

この映画を見て思い出す事。
それは、上映中に映写機のトラブルで一時、映像が途切れて10分近く(それより短かったかもしれへんけど気分的にはこれくらい)電気が付いて待たされた事!
皮肉な事に結構“どうなるんやろう”って感じのシーンやっただけに興醒め…。
せや、あと印象的やったのはベッドシーンの長い事っ。
SEXシーンというよりベッドシーンでとても大切で重要なシーンであるのは分るけど、長かったぁ。
でも、パンフにも書いてあったけど宝物を扱うように彼女に触れる彼の姿(引き締まった上半身)にちょっとドキドキしたは認めるわぁ。
ラストの彼女の出した結論には理解し難いものがあったけど、パンフに書いてあった監督のインタビュ−を読んで「そういう事かぁ」って思った。
改めて感じるね、“男と女”は奥深いなぁ。
国が違えば尚更。。。

そう言えば、TV「美しき日々」でイ・ビョンホンに惚れて見に行ったんよね〜。今となっては懐かしい…。
そうそう、家具職人である兄が作る家具をホンマに作ってる人は誰やろう。
ずっと気になってるんやけど、見つからなくってさ。
いつか見つかると良いなぁ〜。