駆け落ちした星(谷川俊之)と花子(芦川絵里)は、組織のボスの命令で二人を追ってきた男女7人の若者グループに捕まってしまった。見渡す限り続く荒野の真中で、グループのメンバーは二人に奇妙なリンチを始めたのだった。花は十字架に掛けられ、星はグループの3人の女たちと順番に寝るよう命じられたのだ。隙を見て素ッ裸のまま逃げ出した星は、花子を置き去りにした後ろめたさに悩みつつ荒野をさ迷い…
日本 パートカラー【みなみ会館】
(ウチ好み度:4)

確か、若松孝二監督特集オールナイトで見た1作品。
何と言ってもこのタイトルに惹かれてん!
後から知ったんやけど、このタイトルって大島渚が何の意味もなく付けたらしい。
すごいネーミングセンスやわあ。

で、見た感想は「これってピンク?」って感じ。
だって、裸であってもエロエロじゃないもん。
タイトルはすごいけどね(笑)
他の作品を見て思ったけど、?革命??学生運動?など社会に対する若松孝二のメッセージがプンプンする。
時代なんやろなぁ〜。
そう言った部分も含めて、この乾いた演劇的な演出と「♪星のしっぽは何故生えた?流星〜」っていう変な歌が未だに記憶に焼き付いてるインパクトのすごさは、この映画のタイトルと共にウチの中でポイントの高い作品やね。

いつかDVDが出たら購入しようと思う。
エロエロじゃなくても、「♪星のしっぽは何故生えた?流星〜」をもう一度聞きたいから…。

花と蛇(2003)

2005年4月6日 日本
世界的なタンゴ・ダンサーの静子(杉本彩)は、実業家の夫・遠山(野村宏伸)の自分に対する心が遠のいていくことに不安を抱いていた。そんな折、静子に魅せられた政財界の黒幕・田代(石橋蓮司)の意を受け、暴力団組長の森田(遠藤憲一)は遠山を罠にかけて静子を拉致監禁する。そこは、セレブの人間を観客とする異様なSMショーの舞台で…
東映 カラー【千日会館】
(ウチ好み度:1.5)

これを見に行った日、レディースDayにも関わらずオヤジさんばかりやった。平日の昼間からよくこれだけのオヤジさんが集まったもんやなぁって感心したよ。だって立ち見やってんもん。

なんやろう、SMの世界に詳しい訳ではないけど“無垢な人”を調教し、調教される所に快感が生じると思うねん。
せやけど、杉本彩は最初から純潔さよりフェロモンを出してるので「貞淑な妻が闇の世界に落ちて行く」ってイヤらしさはなかったなぁ。
確かに、彼女のこの映画に対する熱き思いを感じる肉体やったよ。ちょっと綺麗すぎて、映画というより写真的。
なんか深みのない映画やったなぁって感じ。
オヤジさんには味のある映画やったんやろかぁ。

昔、団 鬼六の時代SM本を読んだけどウチにはハードすぎた…。
「ウチはソフトまでしか無理!」って思ったもん。
これまた、売りに行く勇気もないので(買う事は出来たのに?!)どこかに眠ってる。。。

追記:立ちながら見ててんけど、横にいたオヤジは痴漢オヤジやってん。
じ〜と横顔を何回か見てたら逃げて行った。
内容が内容の為、仕方ないのかもしれんけど映画をオカズにしてよ!って感じ…。
ミニシアターで見るポルノと成人映画館でみるポルノの客層の違いやね。今後、本場に一人で行くのはやめよう〜。
DVD 日活 2000/06/23 ¥4,935
コケティッシュという言葉は、この映画の加賀まりこのためにあるといっても言い過ぎではないだろう。初老の「パパ」とデートをするのはいつも月曜日なので「月曜日のユカ」と呼ばれているヒロイン・ユカは、18歳の天衣無縫な女の子。パトロンもいれば、恋人もいる。男性を喜ばせるのが生きがいで、誰とでも寝るけれどキスだけは許さない。
日活 白黒【扇町ミュージアムスクウェア】
(ウチ好み度:5)

めっちゃ可愛いねん!。
当時、「和製ブリジット・バルドー」と呼ばれていた加賀まりこの“小悪魔”なユカは、ホンマ可愛い。
また「男性を喜ばせるのが生きがい」って良いよね。
そう言い切るユカに嫌らしさは全く感じひんもん。
映画には人それぞれ好き嫌いがあるけど、これは誰もが楽しめる映画やと思うな。
こういう映画って白黒なのが映像的にも、ストーリー的にも引き締まり感があって良いよね。
せやせや、若き中尾 彬を忘れたらアカン。
彼は昔から濃いっ!
まぁ顔的なのかキャラ的なのか…、めっちゃ存在感があるねんなぁ。
40年ほど前の映画やのに古さを感じないのは中平康監督のセンスの良さやろね。
DVD キングレコード 2001/03/07 ¥4,935
岩井俊二監督の長編映画デビュー作であり、ロマンティックでミステリアスなラブストーリーの秀作である。博子と樹の2役を中山美穂がムーディに好演し、回想でつづられる樹(柏原崇)と少女時代の樹(酒井美紀)のノスタルジックで淡い恋のやりとりは、劇中の白眉ともいえよう。
神戸に住む博子は、2年前に山で死んだ藤井樹に宛てた手紙をポストに投函したが、驚く事にその返事が届けられてきた…。
日本 カラー【朝日シネマ】
(ウチ好み度:4.5)

ふと、やさしい映画が見たくなってDVDを購入。
映画館で見た時のす〜っと溶け込んでくる感じと、全てが新鮮やった事が懐かしく思ったのよね。
初めて映画館で見た時は、とても女性的な映画やと思ったなぁ。
全体的に風景も人もどこか透明感があって“きれい”やと思う。
最初は中山美穂主演で有名どころの出演者に「ちょっと、どうなん?」って構えてる所があったね。
でも、岩井俊二監督作品としてめっちゃ話題になってたのでとりあえず…って感じで足を運んでみてん。
やられたねっ。
素直にいい映画やなぁって思えた。
一番、ウチ的にやられたのは樹を病院に連れて行こうとするおじいちゃんの姿。
この映画の中で一番熱いシーンやと思う。
あと、「お元気ですか」って言葉がとても美しいと思った。
全ての思いが込められた「お元気ですかぁ」は心に響くよ。
ただね、一つ残念な事があるねん。
残念というより聞いてて恥ずかしくなる豊川悦司の“なんちゃって関西弁”。
あれはイタい…。
なんか安っぽく思えて仕方がないねんなぁ。
好きな映画やねんけど。。。って感じやね。
謎の光体の接近により墜落し、岩山に不時着した旅客機の生き残りが遭遇する恐怖の体験。宇宙生物ゴケミドロが次々と人間の体に寄生しては、新たな獲物を求めていくのだ…。松竹が手掛けた初の本格的特撮怪奇映画で、『散歩する霊柩車』『海底大戦争』など怪奇SFに定評のある佐藤肇監督の代表作ともいえる傑作である。
松竹 カラー【みなみ会館】
(ウチ好み度:2)

恐い、マジ恐い。単純すぎて恐かった〜。
人間の額がぱっくり開いてゼリー状のゴケミドロがニュルニュルと入ったり出たりする所が何とも言えない。
映画館で見たときよりDVDを買って家で見た時の方が恐怖感は倍増。
あまりの恐さにDVDを手放してしまった…。
言葉では表しにくけど、あの雰囲気とゴケミドロにやられてる高秀男は「もういい」って思ったから。
ラストも極限!救い様のない結末に恐怖の余韻だけが残る…。
60年代だから作る事ができたホラーである事は間違いない!
日本ならではの空気で伝えるホラー映画として頷ける。
せやけど!これはウチ好みからちょっとズレてん。。。
怪奇特集で同じく上映されていた『マタンゴ』は好きやねんけどなぁ。
昭和初期、岡山中学の南部麒六(高橋英樹)は「喧嘩キロク」とあだ名されるほどの喧嘩好きがたたり、放校処分となって会津に転校。下宿屋の娘・道子(浅野順子)に想いを寄せつつ、その地でも腕っぷしひとつでのし上がっていく麒六の、豪快で破天荒な青春像を描いた鈴木清順監督の傑作。
日活 白黒【扇町ミュージアムスクウェア】
(ウチ好み度:5)

鈴木清順オールナイト(3本立て)で見た1作。
面白いよぉ〜。
何と言っても、喧嘩の道具が亀の子タワシに釘を刺して振り回すっていう自作のものやねん。
それがうまい事、喧嘩相手の腕に刺さるんよね。
とても健康的で見ていて気持ち良い。
若かりし頃の高橋英樹に惚れそうになったわぁ。
“若かりし”と言っても22歳の高橋英樹…学ランはチトしんどいものがあるのも事実。。。
それでもっ、映画は青春ドラマ!
23時から始まるオールナイトの初っぱなを軽くスタートってノリやったねぇ。
タイトルも気負ってなくて好きやわぁ。
せやけど、まだDVDを買ってないねんなぁ。
DVD バンダイビジュアル 2001/07/25 ¥5,040
押井守が『Ghost in the Shell/攻殻機動隊』以来の沈黙を破って監督した実写映画。全編をポーランドでロケーション撮影し、それをデジタル画像処理システム・ドミノで加工。現実世界と仮想空間を描写してみせた、実験的な意欲作。非合法の仮想戦闘体感ゲーム「Avalon」の蔓延する、荒れ果てた近未来。孤高の女プレイヤー・アッシュはかつてのスーパープレイヤーが帰還できなかった謎のフィールドに挑む。
日本ヘラルド セピア【みなみ会館】
(ウチ好み度:4)

ウチは好きやねん、この作品。
映画館で見た時は映像のカッコ良さにめっちゃドキドキした。
確かに、ストーリーは中ダレしてしまうけどこんなワールドを見せられたらDVDが欲しくなるやんって感じ。
舞台がポーランドってとこもウチ好み。
ただ、“めっちゃ好き”にならないのは映画としてちょっと締まりがないせいかなぁ。

それにしてもこの作品のレビューを読むと面白い。
賛否両論の激しさに驚く。
良くも悪くも人々の意見が出るって事が凄い事やと思うわぁ。
それだけ皆期待してるんやろなぁ、押井ワールドに。
DVD ポニーキャニオン 2000/10/18 ¥3,990
人力車夫の儀三郎の妻で、40歳を過ぎているのに若々しく見える女、せき。兵隊帰りの若い農夫・豊次と関係をもった彼女は、ついには2人で共謀して儀三郎を殺害し、井戸に死体を投げ捨てる。しかし、やがて2人の前に儀三郎の亡霊が現れるようになり…。 話題を集めた『愛のコリーダ』に続いて、フランスとの合作で完成させた、大島渚監督の愛とエロスの問題作。
日本・フランス映画 カラー
(ウチ好み度:3.5)

ホンマは『愛のコリーダ』のDVDを買おうって思ってたんやけど、映画館で見たからもういいやって思ってやめた。
貞の激しい愛をもう一度見るのはウチにはきつかったんよねぇ。
で、この作品を撰んだのはもちろん『愛のコリーダ』に続くものやったから。
何が良いって、そりゃぁ吉行和子の素晴らしい肉体と官能的な演技でしょう。今までサスペンスドラマとかでしか見た事がなかったので、かなり感動した!
それに田村高廣演じる亡霊が無表情で恐い…。何とも言えないあの、どんよりした空気は再びDVDを見るのをためらってしまう。
『愛のコリーダ』より、こちらの作品の方がウチ的には好みやけど、どちらの作品も重いよなぁ。
DVD PI,ASM 2001/08/24 ¥4,935
これまでに幾度となく映画化されてきた滝沢馬琴の古典を、数々の青春TVドラマで知られる鎌田敏夫が現代風にアレンジし脚本化、名匠・深作欣二監督がメガホンをとった角川映画大ヒット・アクション時代劇大作。悪霊軍団によって滅ぼされた里見家の静姫を救うべく、八つの玉で結ばれた八犬士たちが大活躍。
東映 カラー
(ウチ好み度:5)

この作品はとてもおいしい!
鎌田敏夫+深作欣二が作る世界に豪華な俳優陣!
ウチにとってこれは薬師丸ひろ子の作品ではなく、夏木マリの作品やと思ってる。誰よりも輝いていた。
それと、岡田奈々の浜路が闇で好きやったなぁ。
まぁ特撮が今見るとチープな感じはするけど、角川映画やもん!「あり」でしょう。
とは言え、里見八犬伝は壮大なストーリーやのに「物足りなさ」を感じるのも事実である。。。
DVD 東宝 2003/12/25 ¥5,040
ヨットで海に繰り出した7人の若い男女(久保明、水野久美、小泉博、佐原健二など)が遭難し、無人島に漂着。そこには不気味なキノコ以外に食料はまったくなく、やがてそれを食べた者はキノコ人間=マタンゴと化していく。 本多猪四郎監督&円谷英二特技監督の東宝特撮黄金コンビ、星新一と福島正実の原案。
東宝 カラー【みなみ会館】
(ウチ好み度:5)

このDVDが出た時は嬉しかった〜。
学生の頃、本多猪四郎作品特集で上映されたのを見た時の衝撃が忘れられなかったので!
「マタンゴ」一度見れば深く脳裏に焼き付いて忘れられない。
「マタンゴ」意外と奥深い…。
「マタンゴ」意味なんて知らない、でも意味があるのだろうか?
ウチは特撮好きではないけど、この作品への愛情は深いものがあるなぁ。

追記:コミック「ああっ 女神さまっ」の何巻か忘れたけど、段ボールに“マタンゴ 食うべからず(食うべからず、は記憶間違いやったらごめんなさい)”と描かれてるのを見た時は嬉しかったなぁ。