冷たい雨が降る暗黒都市の夢泥棒「一つ目教団」に弟をさらわれてしまった心優しい怪力男ワン(ロン・バールマン)は、孤独な少女ミエット(ジュディット・ビッテ)と知り合い、ともに弟探しを始める。
近未来SFブラック・コメディ『デリカテッセン』で評価を得たジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロのコンビによるフレンチ・ファンタジー。
フランス カラー【朝日シネマ】
(ウチ好み:3.5)

ジュネ&キャロの『デリカテッセン』を映画館で見ていないウチにとって初めてスクリーンで見た映画。
めっちゃ楽しみにしていた事を覚えてる。
ストーリーはもちろん、衣装をJ=P・ゴルチエが担当っていう所にも心惹かれたよ。
少女ミエットが着ている赤いスカートの可愛いことっ。
服のデザインや色ってキャラクターをも表すって言う主張を感じたもん。

やっぱり、いいよぉ〜この世界観!
どの角度から見てもジュネ&キャロの世界やもん。
ノスタルジックな空気の中で繰り広げられる荒廃した世界のファンタジー。
『エイリアン4』を撮りにハリウッドに行く前の作品やから純正のフランス映画って感じがする。
ストーリー展開が微妙にこ難しい…。
とは言え、それが哲学的要素が強いフランス映画の醍醐味やねんけどさっ。
改めて、こういうアート性の高い作品に出会えて良かったって思うわぁ。

そうそう、パンフを見て“心優しい怪力男ワン”のロン・バールマンが深夜TVドラマ?現代ニューヨークを舞台にした『美女と野獣』?の地下に住む野獣役と同じ人って知って驚いた!
「野獣の特殊メイクの下にはこの顔があったんやぁ」ってね。
もう一度見たいなぁ、DVD欲しいなぁ〜。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

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